はじまりの ものがたり




それは、昔々のおはなしです
歴史とその裏側にある、真実








むかしむかし、この世はひとりの王さまに支配されていました。








王さまといっても人間の王ではありません。
大きな神殿に住んでいる、魔物の王です。


人間は、だれも踏み入れることのできない
神殿にいる王を、とてもおそれていました。


王はとても大きな力を持っていたからです。
その力で王は、魔物を人間の国へよびだしていたのです。


魔物は、やみの国 に住んでいました。
王は、やみの国 と 人間の国 の間にある
とびらをあけて、魔物をよんでいたのでした。



人間は魔物をおそれました。



まものは人間を
おどかしたり
傷つけたり
ときには食べてしまったり
街を壊したりしてしまうのです。




そこで人間は、力をあわせて
世界中にあった、魔物の国への入り口
魔物が行き来していたとびらを
閉めてしまおう、と考えました。

そうすれば、もう
こわい魔物はやってきません。

人間は、世界のいろいろな場所に
たくさんあったとびらを
すべて閉じてしまいました。



でもただひとつだけ、どうしても近づけない
とびらがありました。



魔物の王がすむ、神殿にあるとびらでした。

王がまもっているとびらなのです。

王がいては、とびらへは行けません。


王をたおして、とびらをとじるために
若者が立ち上がりました。


その勇気ある若者の名前は




ガルファード




ガルファードは、仲間といっしょに長い長い旅をしました。

神殿の王は、とても強いのです。
ひとりではとても倒せないのでした。

なにより、そのときのガルファードでは
力が足りなかったのです。

もっともっと強くならなくてはなりません。
旅の中で、ガルファードはだんだんと
強さを身につけていきました。



王をたおすのに、もうひとり大切なひとがいました。



サロア という少女です。



サロアは、今ではほとんどなくなってしまった
魔法 を使うことができる少女でした。


サロアは、ガルファードよりもまだ小さな女の子でしたが
ガルファードとおなじくらい、強い子どもでした。


力も そして こころも






魔物の王を倒し、世界に光を与える。

みんなの幸せのために

村を守り、街を救う。

そのなかで、ガルファードとサロア
ほかに三人の仲間たちは
力を得てきました。

ガルファードたちの
苦しい旅も、ついに終りがきます。



とうとう王のところまでたどりついたのでした。




人間がおそれていた王、それは真っ黒な竜のすがたをしていました。


ガルファードたちがみんな、手をつないでも
囲みきれないほど、大きな竜でした。


夜やみのような目で見つめられると、
動けなくなるほど、とてもおそろしい王でした。




小さな人間たちは、剣と魔法で王を追いつめます。

王は、やみの国へのとびらの上から
動こうとはしません。

堂々と、腰を下ろしていたのです。




はじめは、だめだと思っていたガルファードたちも
だんだん王が弱っていくのがわかりました。


サロアが、大きく腕をひらきます。
呪文をとなえはじめたのです。

王を倒すための呪文です。
サロアが呪文をとなえはじめると
みんなが力をあわせます。


王のからだが、とびらの真っ黒な割れ目に
すいこまれていきます。


みんなが王を、とびらのむこう側、やみの国へ
封印しました。









こうして、ガルファードは
世界中の人々からたたえられる
英雄になりました。




サロアは、魔法の力が認められて
神に近い存在になり、みんなにあがめられました。



世界は、おそろしい魔物やその王からの
恐怖から救われ、平和になったのです。




人間はもう、おそれることはなくなったのでした。



ところが




それはあくまで、歴史上のおはなし。


人間(ヒト)の作ったおはなしなのです。




真実は、歴史とはちがった場所にありました。




本当のおはなしをしましょう。






だれが罪びとか

何が正しくて、何がまちがっていたのか




それはわかりません。




だから考えます。






正しいこと、まちがっていること

それは


それぞれのひとの心にあるのですから。








では、はじめましょう。


すこし長くなりますが、この世界のおはなしを。


隠れてしまった、世界のうらがわを。



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